京都より

このところ私は自分のことでいっぱいいっぱいで、どうにもならない日々が続いていました。

でも、ここ2日間は、ひとりの友達のことが頭から離れません。
もう長いこと、2年半くらいかな、会っていない友達です。
彼がその2年半の時間をどのように過ごしたのか。
どのように過ぎた時間が昨日に繋がったのか。
気がつくと、うつらうつらそのようなことばかり考えています。
何か私に出来ることがあれば、と思いますが、何も良案は出てきません。ちっぽけな肉体に詰め込まれた自分の弱さを思います。

特に昨日は一日中気が気ではありませんでした。
夕方彼から着信があり、携帯電話使用禁止の研究室にいた私は慌てて外に出ました。
そして彼の声を聞いた時。その声が2年半前とあまりに変わっていなくて、気が抜けるのと同時にゆるゆると安堵感が広がりました。何を言えばいいのか、何を言うことができるのか、わからなくて電話を持ったまま泣きそうになりました。

離れているけれど。
なかなか会えないけれど。
次にまたそのようなことを考えてしまう時があれば、その前にどうか私に電話なり、突撃訪問なり、してもらいたいと思います。
心からそう思います。
もちろん私以外にも彼のことを大事に思う人はたくさんいると思いますけれど。
京都に来てくれたら京都中ひっぱりまわしてあげます。
デジカメでいっぱい写真撮りましょう。
鴨川で昼寝しましょう。
おいしいものたくさん食べましょう。
京都のスイーツもけっこうイケますよ。
また一緒にTシャツ作ったり、耳つけたりして遊びましょう。
音楽もじゃかじゃかならして遊びましょう。
そういえば私は新しくなったイナフジを知りません。
またキレイなキーボード聴かせてください。ピアノかな?
バカなことして何も考えずに笑いましょう。
八つ橋、美味しいと言っていた店のものを嫌になるまで食べましょう。「ちょっと、というのがいいんですぅ!」って言われてしまうかな。

東京から離れたこんなところで彼のことを考える。
そんな私がいることが、ほんの少しでもいい、彼の力になればいい。

外でにゃあにゃあ猫が鳴いています。
なんだかまた涙が出てきます。