死に場所を探して

藤原新也トークショー(14日)。
会場は京都大丸6階の大丸ミュージアム
私はこの会場がけっこう好きです。
清潔感があり、スペースとしては小さいながらも正統派に感じられる「しっかり感」があるように思います。
この会場の写真を中に入れて展示する透明なケースと、その壁に映る影の具合が好きです。
そしてスタッフも良い印象の方が多い。まあきっとこれが「私が大丸ミュージアムが好き」になる要因の大部分を占めているのでしょう。どんなに血の通わないモノであったとしても、最終的に全ては関わる人間次第で、印象などというものはどうとでもなってしまうように思います。
今回のトークショーの中で印象深かった点。それは「死に場所を探している」といった藤原氏の言葉でした。
藤原氏は死ぬならば行方不明、海の上がいいかな、と仰いました。
私もちょうど、死ぬならば行方不明がいいな、と現在考えています。もちろんそれは家族友人に別れを告げ、身辺整理をした後のことですが。場所に関しては未だ検討中ですが、暖かいところが良いですかね。その先はまだ秘密です。
おそらく星野道夫氏の影響が多大にあるのでしょうけれども、やはり使い終わった体をまるごと他の命に捧げることができるという死には憧れます。
今はまだどうしても生に対する執着が先行するのが現実ですが、朽ちる寸前の自分の使用法に関してあれやこれやと想像することは何故かとても楽しいことなのです。現実感が伴わないからこそなのでしょうか。
その時々に考え付く死に方は、その時点のその人の深層心理を表しているように私は思います。
今日はここで尻切れとんぼなのです。