学食にて

私の同期はほとんどが男の子です。
だからといってハーレムなわけではなく、私の性は「中性」として扱われています。
フランス語やスペイン語サンスクリットなどである名詞の性ですね。
男性、中性、女性。
私は中性だそうです。
別に私自らが希望したわけではありませんが。
そんな私(中性)ですが、一日に一度、自分の真の性が女性であるということを思い出す時があります。

それは、ごはんのとき。
男性たちは食べるのが早い。
特によく一緒にいる連中はめちゃめちゃ食べるのが早い。
「いただきまーす」
からものの数分でごちそうさまです。
その姿はドラゴンボールの悟空のようです。
どうしてもそのスピードにはついてゆけず、まわりが一服している間も私ひとり食べつづけるわけです。
「ゆっくりでいいよ」とはいわれても、やっぱり気になっちゃいます。
先日なんてエロヒゲメガネじめじめに「こんな時だけフェミニンぶるなよー」と許しがたい言葉を投げつけられました。
・・・くっ。
ああ、私も早く食べられたら。
というわけで最近は早く食べるよう努力しています。

そんな中、一昨日スンエーと一緒に熱々ラーメンを食べる機会がありました。
スババババーと麺を吸い上げるスンエー。
必死でついていく私。
結果はやはりスンエーの圧勝でした。

しかし、その後私の口内に異変が。
熱いラーメンを必死に食べたため、私の口内(特に上顎)は火傷をし、皮がめくれてさえいたのです。
修行!これは修行でしたか!
皆さん熱いものを耐えて食べる苦行をされていたのですか!
ハアまったく私など太刀打ちもできません。
男女の性差について考えながら、ヒィヒィと学食を後にする私でした。